染色体験ワークショップ
2024/08/21 (水)@山梨県立大学

~自分だけのオリジナルポーチを染めてみよう~

洋服などの生地を織るハタオリの産地でもある、山梨。
その生地を彩る“染める”という工程とは、どのようなものなのでしょうか。

8月21日
オリジナルのポーチを自分達で染める「染色体験ワークショップ」が県立大学にて開催されました。

生地が「染まる」という現象の中には、どのような科学があるのでしょうか?それを参加した皆と一緒に楽しく学ぶ取り組みです。

ワークショップで使用する素材、生地や染料などは全て天然のものを使用し、環境に優しいモノづくりがどういったものかを体験してみます。

ポーチの素材は綿(コットン)です。このポーチを、私たちの身の回りにある草木から抽出した天然染料で染めてゆきます。

天然染料で染めた生地を、今度は色止め液に浸して色を固定化します。

色止め液は、料理でも使われるミョウバンや、有機農法で使われる殺菌剤などを水で溶かした液体です。生地を液に入れると、生地表面の色素が色止め液と反応し、みるみると色が変わっていきます。


参加者は、何度も色の変化を体験しながら、オリジナルの色やデザインを持ったポーチを完成させました。



「実際に自分で植物を使って染める作業をしてみると、色がどんどん変わっていく過程がとても面白かったです。特に、同じ植物でも色が濃くなったり、違う色になったりするのは驚きでした。また、自然な色合いは優しく、普段使っている化学染料とは違う独特の美しさがありました。これからも自然を大切にしながら、もの作りを楽しんでいきたいと思いました。」と、参加した高校生の遠藤さん。


今回のワークショップは、ただ布を染めるだけでなく、自然の素材を上手に活用する方法を考えたり、環境に優しい選択を学んだりする機会となりました。そして「染める」という工程が、私たちが思い描いていた以上に簡単で楽しいものであることを知りました。文系や理系といった枠を超えて、自分が「楽しい」と感じられる視点で、これから何を学びたいのかを考えるきっかけとなるワークショップでした。


次回は11月。ジュースづくり体験を行います。
お楽しみに!

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